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黴と旅する菌学者
広瀬 大

菌類は顕微鏡サイズの微生物であるにも関わらず、多くの動植物との共生、腐生、寄生といった生物間相互作用を通じ生態系の機能調節者として重要な役割を果たしています。それにも関わらず、「ある種が、どこに、どれくらいいるのか」といった大型の動植物では当たり前のように分かっていることさえも菌類ではそうでないことが数多くあります。菌類の世界では簡単に未知との遭遇ができるともいえます。現在私はフィールドワークや分離培養、遺伝子レベルでの実験を行う事により、菌類の種多様性にみられるパターンや個々の種の生活様式を解き明かす研究を行っています。

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About me

広瀬 大 Dai Hirose

 

微生物である菌類の見えるようで見えない生き様に取り憑かれ10数年、種の分布や生活様式を解き明かす研究に取り組んでいます。植物と共生する菌類が最も好きですが、面白そうなら何でもやってみようというスタンスなので、これまでに扱ってきた分類群や生態群は様々です。

 

専門:菌類学

学位:学士 (工学、横浜国立大学、2000年)、

修士 (農学、京都大学、2003年)、

博士 (理学、筑波大学、2007年)

所属:日本大学薬学部基礎薬学系病原微生物学研究室 教授 

1988年から1994年まで偉大な菌類学者 椿啓介先生が所属していた研究室です。

受賞:

日本菌学会奨励賞 (分子生態学的アプローチによる菌類の分布研究の新たな展開、2012年5月)

所属学会:

日本菌学会、日本薬学会、日本植物分類学会、日本菌学会関東支部

研究テーマ

何処にでもいる微生物 菌類の多様性にみられるパターンを理解し、応用する

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薬用資源としての菌類の効率的獲得を目指した多様性研究

 菌類は進化の過程で多様な二次代謝物を産生することにより、地球上の他の生物と共存してきました。菌類の産生する二次代謝物には、有用な生理活性物質として医薬品となったものが数多くあります。抗生物質のペニシリンを産生する Penicillium chrysogenum や血中コレステロールの低下作用のあるロバスタチンを産生する Aspergillus terreus などは良く知られている例です。
 菌類からの有用な生理活性物質探索は古くから行われてきましたが、現在でも合成薬品のリード化合物となる生理活性物質を発見するための有効な手段の一つとして考えられています。地球上に生息する真菌類の種は昆虫に次いで二番目に多い150万種と推定されていますが、すでに発見されている種数は9万種に過ぎません。このことは、菌類には未知の有用物質のソースとなりうる二次代謝物が豊富に手付かずに存在している可能性を示しています。
 しかし、種の記載が追いついていない現状では有用な資源に巡り会えるかどうかは運に頼らざるを得ないのが実情です。この様な状況を多様性生物学からのアプローチで打破したく研究を進めています。具体的には有用な菌類を効率的に獲得することを最終的な目的と定め、特定の分類群や生態群を研究対象とした、種や遺伝的多様性にみられるパターンを明らかにする研究を進めています。
 これまでに扱ってきた生態群としては 植物根や葉に内生する菌類(エンドファイト) や落葉分解菌 、分類群としては Penicillium 属や Aspergillus 属、Umbelopsis 属、Oidiodendron 属などなどが挙げられます。これらの菌類の分離培養、形態観察に加えDNAレベルの実験により多様性の評価を行ってきました。2015年からは菌類が産生する二次代謝物と種及び遺伝的多様性との関連性を探る研究も行っています(この研究は、名古屋市立大との共同研究として行っています)。

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自然環境における病原真菌の分布と生活様式

 菌類の中にはヒトに病原性を示す種が数多く知られていますが、現在のところ Aspergillus 属を材料とした研究を中心に行っています。菌類が原因となる感染症のうち深在性真菌症とよばれる感染症は、ヒトの組織内に侵入して感染を引き起こし重篤化します。 Aspergillus 属が原因菌であるアスペルギルス症は深在性真菌症の一つであり、特に免疫不全患者における死亡率が極めて高いことから、世界中の臨床現場において重大な脅威であり続けています。
 病原菌類を研究対象とする医真菌学の分野では感染機序や診断法(検査法)、化学療法など応用研究を中心に多くの研究成果が蓄積されてきました。一方で、病原真菌の多くは土壌や植物遺体など野外の自然環境を主たる生息場所にしている日和見感染菌であるにも関わらず、野外環境における分布や生活様式に関しては殆ど研究が行われてきませんでした。この様な研究は環境医学的観点から重要であると考え、地理的な空間スケールでの分布の実態調査や、分離培養した菌株のDNAレベルでの遺伝的変異に基づき分子系統解析や集団遺伝学的解析を行っています。最終的にアスペルギルス症の原因菌種の生活様式の解明や分布拡散の予測を目指し研究を進めています。

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 薬用植物の栽培に有用な真菌の探索

 近年の健康への関心の高まりや医療現場における漢方薬のニーズの高まりに伴い、漢方生薬製剤の生産高は増しており、原料となる生薬の需要も増加しています。しかし、国内の生薬消費量の8割以上は中国からの輸入に依存しており、国産生薬の安定供給が社会的に望まれています。そこで、生薬を持続的に安定供給するための一つのアプローチとして、根内生菌(根部エンドファイト)を活用した持続可能な栽培法の可能性を探る試みを行っています。現在は主にオタネニンジンを材料とした研究を進めています。

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これまでの卒業研究のテーマ

平成20年度

1.汎世界的に分布する接合菌 Umbelopsis isabelina の種内変異

2.アカマツ落葉に生息する菌類の種多様性と酵素活性

3.ブルーチーズから分離された Penicillium roqueforti の遺伝的変異と生理的特性

4.沖縄産サンゴジュの葉圏菌類の種多様性と抗菌活性

平成23年度

1.ツツジ科植物根内に生息する菌類の種多様性

2.南極大陸の苔類に生息する菌類の種多様性

3.マツ科落葉に生息する Penicillium 属菌の種多様性

4.自然環境における Aspergillus 属の種多様性とその分布パターン

平成24年度

1.中部山岳地域におけるアスペルギルス症起因菌の種多様性

2.南極大陸の苔類に生息する菌類の種多様性-部位及び地域間の比較

3.本邦における Penicillium 属菌の種多様性パターン-中部山岳地域における標高間比較

4.中部山岳地域における接合菌 Umbelopsis 属の遺伝的変異と生理的特性

平成25年度

1.臨床由来のアスペルギルス属の起源を探る

2.個体・性・薬剤耐性から探る自然環境中の Aspergillus fumigatus の生活様式

3.マツ科落葉に生息する Penicillium 属に宿主特異性はあるのか?

4.サクラの小枝に生息する酵母の種多様性

平成26年度

1.本邦における病原真菌 Aspergillus fumigatus の地理的分布にみられるパターン

2.本邦のマツ科落葉から分離された Penicillium 属の形態学的多様性

3.選択培地法による昆虫寄生菌の種多様性評価と分布特性の解明

4.サクラの花に定着する酵母の種多様性

平成27年度

1.野外空気中における Aspergillus 属の多様性と分布パターン

2.本邦の Cryptococcus neoformans の起源を探る

3.本邦産 Penicillium 属未記載種の形態観察と抗微生物活性

平成28年度

1.ツツジ科植物の根部エンドファイトの二次代謝物の多様性

2.ウマ体表に定着する脂質嗜好性酵母の多様性

3.自然環境中に分布する Aspergillus fumigatus の遺伝的多様性−日本とチェコの比較

平成29年度

1.マツ科落葉に定着するPenicillium属の種多様性にみられるパターンー日本とチェコの比較

2.有用二次代謝物を産生するPenicilllium属及びMariannaea属の分類学的研究

3.日本及び台湾のツツジ根から分離されたOidiodendron属の分類学的検討

平成30年度

1.伊豆諸島神津島におけるAspergillus属の種多様性とアゾール薬耐性能の評価

2.日本および台湾産ツツジ科植物の根部エンドファイトの多様性と植物体生産を向上させる菌種の探索

令和元年度

1. 日本及び欧州のツツジ科植物根から分離されたOidiodendron属の分類学的検討

2. 栽培環境におけるツツジ科植物の根部エンドファイトの多様性と植物体生産の点で有用な菌種の探索

3. リンゴ農園の土壌中におけるトリアゾール系殺菌剤耐性真菌の種多様性

令和2年度

1. 伊豆大島及び父島に生育するツツジ科植物の根部エンドファイトの多様性

2. 台湾産トウゲシバのエンドファイトの種多様性とアルカロイド産生種の分類学的検討

3. 伊豆諸島における病原真菌 Aspergillus fumigatus の遺伝的多様性

令和3年度

1. 小笠原諸島におけるPenicillium属の種多様性

2. 台湾および小笠原諸島で分離されたOidiodendron属の分類学的検討

令和4年度

1. 小笠原諸島におけるアスペルギルス症起因菌の多様性と分布

令和5年度

1. 海洋表層水中のAspergillus属及びPenicillium属の種多様性

2. オタネニンジンおよびトチバニンジンに共生する根部エンドファイトの多様性

3. 日本産ハチミツから分離された好乾性真菌の分類学的検討

4. 小胞体ストレス条件下におけるアスペルギルス症起因菌の遺伝子発現

令和6年度

1. イヌとイエネコの外耳道におけるMalassezia属菌の種多様性

2. オタネニンジンの成長を促す根部エンドファイトの探索

令和7年度

1. 日本産ハチミツから分離されたPenicillium属およびTalaromyces属の分類学的研究(仮)

令和7年度以降の課題候補

1. 国内の荒地に分布するアゾール薬耐性 Aspergillus 属の系統地理

2. 本邦産ヒカゲノカズラ科のエンドファイトの種多様性とアルカロイド産生種の分類学的検討

3. FISH法を用いた植物根内に共生する特定真菌の検出法の検討

4. 鍾乳洞に分布するミクソトリクム科の多様性

5. 環境中におけるホネタケ目の多様性

6. 耐熱性真菌の多様性と分類

7. マイコトキシン産生菌の多様性と分類

博士課程の学生の研究テーマ

1. 野外環境におけるアゾール耐性 Aspergillus fumigatus 関連種の分布特性(令和4年3月修了)

2. 室内環境における好乾性真菌 AspergillusRestricti 節の種多様性と地理的分布(令和6年3月修了)

3. 皮膚常在真菌 Malassezia属の適応進化(仮)

4. 重要微生物資源Penicillium 属の超多様性(仮) 

上記の研究以外にも、共同研究として現在下記のような研究テーマも行っています。

1. ツツジ科植物の根圏に生息する菌類の分離培養法とメタゲノミックスによる多様性評価(東邦大との共同研究)

2. ブルーベリーと共生する根内生菌の多様性と機能評価(東京農工大との共同研究)

3. 栽培環境における植物根共生菌の多様性調査(島根大との共同研究)

4. 極地及び高山帯のセルロース分解菌の種多様性と生理的特性(筑波大との共同研究)

5. ハイマツ葉に定着するエンドファイトの種多様性パターン(筑波大、東邦大との共同研究)

6. ビョウタケ目の植物共生能力の評価(国立科学博物館との共同研究)

7. マツ科落葉に生息する Verticicladium trifidum の系統地理学(プラハ大学との共同研究)

8. マツ落葉に定着するPenicillium属の種多様性パターン−日本とヨーロッパとの比較(プラハ大学との共同研究)

9. イグチ類に寄生する Hypomyces 属 (Sepedonium 属) の系統分類学(北里大学との共同研究)

10. Penicillium属、Mariannaea属における二次代謝物産生能と進化(名古屋市立大学との共同研究)

11. 日本産Suillus (ヌメリイグチ) 属の種多様性と系統地理学(菌蕈研究所、ハワイ大学との共同研究)

12. Oidiodendron属における菌根共生能力の進化(農研機構果樹茶業研究部門との共同研究)

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研究業績

20231213 現在

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原著論文 [査読あり]

1. Dai Hirose*, Junichi Kikuchi, Natsumi Kanzaki & Kazuyoshi Futai (2004) Genet distribution of  sporocarps and ectomycorrhizas of Suillus pictus in a Japanese white pine plantation. New Phytologist, 164 : 527 – 541.

2.Takashi Osono, Dai Hirose & Reiji Fujimaki (2006) Fungal colonization as affected by soil depth and decomposition stage of needle litter. Soil Biology & Biochemistry, 38: 2743-2752.

3. Dai Hirose & Takashi Osono (2006) Development and seasonal changes of Lophodermium populations on Pinus thunbergii leaf litter. Mycoscience, 47: 242-247.

4.Masateru Hakariya, Dai Hirose & Seiji Tokumasu (2007) A molecular phylogeny of Haptoglossa species, terrestrial peronosporomycetes endoparasitic on nematodes. Mycoscience, 48: 169-175.

5. Dai Hirose* & Seiji Tokumasu (2007) Microsatellite loci from the ectomycorrhizal basidiomycete Suillus pictus associated with the genus Pinus subgenus StrobusMolecular Ecology Notes, 7: 854-856.

6. Takashi Shirouzu, Dai Hirose & Seiji Tokumasu (2007) Sequence analyses of the 28S rRNA gene D1/D2 region suggests Dacrymyces (Heterobasidiomycetes, Dacrymycetales) is polyphyletic. Mycoscience, 48: 388-394.

7. Chisato Kobayashi, Yu Fukasawa, Dai Hirose & Makoto Kato (2008) Contribution of symbiotic mycangial fungi to larval nutrition of a leaf-rolling weevil. Evolutionary Ecology, 22: 711-722.

8. Takashi Osono, Yukari Ishii & Dai Hirose (2008) Fungal colonization and decomposition of Castanopsis sieboldii leaves in a subtropical forest. Ecological Research, 23: 909-917.

9. Takashi Osono & Dai Hirose (2009) Effects of prior decomposition of Camellia japonica leaf litter by an endophytic fungus on the subsequent decomposition by fungal colonizer, Mycoscience, 50: 52-55.

10. Takashi Shirouzu, Dai Hirose, Yu Fukasawa & Seiji Tokumasu (2009) Fungal succession associated with the decay of leaves of an evergreen oak, Quercus myrsinaefoliaFungal Diversity, 34: 87-109.

11. Masateru Hakariya, Dai Hirose & Seiji Tokumasu (2009) A molecular phylogeny of terrestrial holocarpic endoparasitic peronosporomycetes Haptoglossa spp. inferred from 18S rDNA. Mycoscience, 50: 130-136

12. Takashi Osono & Dai Hirose (2009) Altitudinal distribution of microfungi associated with Betula ermanii leaf litter on Mt. Rishiri, northern Japan. Canadian journal of Microbiology, 55(7): 783–789.

13. Takashi Osono, Yukari Ishii, Hiroshi Takeda, T. Seramethakun, S. Khamyong, C. To-Anun, Dai Hirose, Seiji Tokumasu & Makoto Kakishima (2009) Decomposition and fungal succession on Shorea obtusa leaf litter in a tropical seasonal forest in northern Thailand. Fungal Diversity, 36: 101-119.

14. Takashi Shirouzu, Dai Hirose & Seiji Tokumasu (2009) Taxonomic study of the Japanese Dacrymycetes. Persoonia, 34: 87-109.

15. Dai Hirose*, Takashi Shirouzu, Mitsuru Hirota, Toshiyuki Ohtsuka, Yukiko Senga, Mingyuan Du, Ayako Shimono & Xianzhou Zhang (2009) Species richness and species composition of fungal communities associated with cellulose decomposition at different altitudes on the Tibetan Plateau. Journal of Plant Ecology, 2: 217-224

16. Tsuyoshi Hosoya, Dai Hirose, Michiru Fujisaki, Takashi Osono, Takanori Kubono, Seiji Tokumasu & Makoto Kakishima (2010) ITS haplotypes diversity and their geographical distribution in Dasyscyphella longistipitata (Hyaloscyphaceae, Helotiales) occurring on Fagus crenata cupules in Japan. Mycoscience, 51: 116-122

17. Dai Hirose, Takashi Shirouzu & Seiji Tokumasu (2010) Host range and potential distribution of ectomycorrhizal basidiomycete Suillus pictus in Japan. Fungal Ecology, 3: 255-260

18. Takashi Shirouzu, Dai Hirose & Seiji Tokumasu (2010) Host affinity and phylogenetic position of a new anamorphic fungus Beltraniella botryospora from living and fallen leaves of evergreen oaks. Fungal Diversity, 43: 85-92

19. Takashi Osono & Dai Hirose (2011) Colonization and lignin decomposition of pine needle litter by Lophodermium pinastri. Forest Pathology, 41: 156-162

20. Yoshio Ogawa, Masato Sugiyama, Dai Hirose, Kuniko Kusama-Eguchi & Seiji Tokumasu (2011) Polyphyly of intraspecific groups of Umbelopsis ramanniana and their genetic and morphological variation. Mycoscience, 52: 91-98

21. Takashi Osono, To-Anun Chaiwatt, Yusuke Hagiwara & Dai Hirose (2011) Decomposition of wood, petiole and leaf litter by Xylaria species from northern Thailand. Fungal Ecology, 4: 210-218

22. Dai Hirose*, Yousuke Degawa, Shigeki Inaba & Seiji Tokumasu (2012) The anamorphic genus Calcarisporiella is a new member of Mucoromycotina. Mycoscience, 53:256-260

23. Satoshi Yamashita, Dai Hirose & Toru Nakashizuka (2012) Effects of rainfall exclosure on the community structure of ectomycorrhizal fungi on a canopy tree in a Bornean tropical rain forest. Journal of Tropical Forest Science, 24: 322-331

24. Takashi Shirouzu, Dai Hirose & Seiji Tokumasu (2012) Host tree-recurrence of wood decaying Dacrymycetes. Fungal Ecology, 5: 562–570

25. 白水貴,広瀬大,徳増征二 (2012) 土壌棲ケカビ類の多様性調査法確立を目指した釣り餌法の検討. 日本菌学会会報, 53: 33-39

26. Yu Fukasawa, Osamu Tateno, Yusuke Hagiwara, Dai Hirose & Takashi Osono (2012) Fungal succession and decomposition of beech cupule litter. Ecological Research, 27: 735-743

27. Reiko Sugiura, Ayako Kita, Nozomi Tsutsui, Osamu Muraoka, Kanako Hagihara, Nanae Umeda, Tatsuki Kunoh, Hirofumi Takada & Dai Hirose (2012) Acremomannolipin A, the potential calcium signal modulator with a characteristic glycolipid structure from the filamentous fungus Acremonium strictum. Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters, 22: 6735–6739

28. Tadashi Itagaki, Naomi Motoyoshi, Hiroko Kobayashi, Yoshio Ogawa, Dai Hirose & Norio Inokuchi (2013) Cloning and characterization of Ribonuclease T2 gene (RNHe30) from the basidiomycete, Hericium erinaceum. Mycoscience, 54: 188-197

29. Takashi Shirouzu, Dai Hirose & Seiji Tokumasu (2013) Combined molecular and morphological datafor improving phylogenetic hypotheses in Dacrymycetes. Mycologia, 105:1110-1125

30. Takashi Shirouzu, Noemia K. Ishikawa, Dai Hirose & Nitaro Maekawa (2013) A new species of Calocera with dendroid and multi-headed basidiocarp found in the Amazon. Mycoscience, 54: 252-256

31. Dai Hirose, Shoko Sakai, Takao Itioka, Takashi Osono (2013) Microfungi associated with a myrmecophyte Macaranga bancana. Tropics, 22: 19-25

32. Dai Hirose, Shunsuke Matsuoka, Takashi Osono (2013) Assessment of the fungal diversity and succession of ligninolytic endophytes in Camellia japonica leaves using clone library analysis. Mycologia, 105:837-843

33. Dai Hirose, Takashi Osono, Yukiko Tanabe, Masaki Uchida, Sakae Kudoh (2013) Microfungi associated with withering willow wood in ground contact near Syowa Station, East Antarctica for 40 years. Polar Biology, 36: 919-924

34. Dai Hirose*, Yousuke Degawa, Kohei Yamamoto & Akiyoshi Yamada (2014) Sphaerocreas pubescens is a member of the Mucoromycotina closely related to fungi associated with liverworts and hornworts. Mycoscience, 55: 221-226

35. Satoru Hobara, Takashi Osono, Dai Hirose, Kenta Noro, Mitsuru Hirota & Ronald Benner (2014) The roles of microorganisms in litter decomposition and soil formation. Biogeochemistry, 118: 471-486

36. Anzu Ikeda, Shunsuke Matsuoka, Hayato Masuya, Akira S. Mori, Dai Hirose & Takashi Osono (2014) Comparison of the diversity, composition, and host recurrence of xylariaceous endophytes in subtropical, cool temperate, and subboreal regions in Japan. Population Ecology, 56: 289-300

37. Takashi Osono, Jun-ichi Azuma & Dai Hirose (2014) Plant species effect on the decomposition and chemical changes of leaf litter in grassland and pine and oak forest soils. Plant and Soil, 376: 411-421

38. Takashi Osono, Shunsuke Matsuoka, Dai Hirose, Masaki Uchida, Hiroshi Kanda (2014) Fungal colonization and decomposition of leaves and stems of Salix arctica on deglaciated moraines in high-Arctic Canada. Polar Science, 8: 207–216

39. Takashi Shirouzu, Takashi Osono, Dai Hirose (2014) Resource utilization of wood decomposers: mycelium nuclear phases and host tree species affect wood decomposition by Dacrymycetes. Fungal Ecology, 9: 11–16

40. Yoshio Ogawa, Dai Hirose, Ayano Akiyama, Masakatsu Ichinoe (2014) Examination of the taxonomic position of Penicillium strains used in blue cheese production based on the partial sequence of β-tubulin. Food Hygiene and Safety Science, 55: 157-161

41. Osamu Tateno, Dai Hirose, Takashi Osono, Hiroshi Takeda (2015) Beech cupules share endophytic fungi with leaves and twigs. Mycoscience, 56: 252-256 May

42. Rui Kano, Erina Kohata, Akira Tateishi, Somay Yamagata Murayama, Dai Hirose, Yasuko Shibata, Yasuhiro Kosuge, Hiroaki Inoue, Hiroshi Kamata, Atsuhiko Hasegawa (2015) Does farm fungicide use induce azole resistance in Aspergillus fumigatus?. Medical Mycology, 53: 174-177

43. Tadashi Itagaki, Dai Hirose, Naomi Motoyoshi, Hiroko Kobayashi, Norio Inokuchi (2015) RNase T2 of Mortierella (phylum Zygomycota). Mycoscience, 56: 523-529

44. Tijana Martinović, Ondřej Koukol, Dai Hirose (2016) Distinct phylogeographic structure recognized within Desmazierella acicola. Mycologia, 108: 20-30

45. Yusuke Hagiwara, Shunsuke Matsuoka, Satoru Hobara, Akira Mori, Dai Hirose, Takashi Osono (2015) Fungi associated with the bleaching of leaf litter in subboreal and subalpine forests. Canadian Journal of Microbiology, 61: 735-743

46. Kohei Yamamoto, Yousuke Degawa, Dai Hirose, Masaki Fukuda, Akiyoshi Yamada (2015) Morphology and phylogeny of four Endogone species and Sphaerocreas pubescens collected in Japan. Mycological Progress, 14: 86

47. Rui Kano, Hideto Sobukawa, Somay Murayama, Dai Hirose, Yoko Tanaka, Yasuhiro Kosuge, Atsuhiko Hasegawa, Hiroshi Kamata (2016) In vitro resistance of Aspergillus fumigatus to azole farm fungicide. Journal of Infection and Chemotherapy, 22: 133-136

48. Kuniko Kusama-Eguchi, Kimino Kawaguchi, Susumu Kitanaka, Syuji Yakubo, Keiichi Matsuzaki, Tomoko Takamiya, Yukiko Ueda, Takashi Masuko, Dai Hirose, Mitsuko Makino, Noboru Fukuda, Hiroshi Iijima (2016) Treatment of Saikokaryukotsuboreito during pregnancy protects rat neonates from maternal cannibalism and death in an experimental model of neurolathyrism. Traditional and Kampo Medicine, 3: 107-111

49. Takashi Baba, Dai Hirose, Nobumitsu Sasaki, Naoaki Watanabe, Nobuo Kobayashi, Yuji Kurashige, Fraidoon Karimi, Takuya Ban (2016) Mycorrhizal formation and diversity of endophytic fungi of Vaccinium oldhamii Miq. in Japan. Microbes and Environments 31: 186-189

50. Satoshi Yamashita & Dai Hirose (2016) Phylogenetic analysis of Ganoderma australe complex in a Bornean tropical rainforest and implications for mechanism of coexistence of various phylogenetic types. Fungal Ecology, 24: 1-6

51. 常盤俊之・広瀬大・石崎孝之 (2016)「日本産菌寄生菌 Hypomyces 属とそのアナモルフⅥ」日本菌学会報. 57: 59-67

52. Dai Hirose, Shunsuke Matsuoka, Satoru Hobara, Kengo Kato, Yukiko Tanabe, Masaki Uchida, Sakae Kudoh, Takashi Osono (2016) Diversity and community assembly of moss-associated fungi in ice-free coastal outcrops of continental Antarctica. Fungal Ecology, 24: 94-101

53. Kimiyo Matsukura, Dai Hirose, Maiko Kagami, Takashi Osono, Yuichi Yamaoka (2017) Geographical distribution of rhytismataceous fungi on Camellia japonica leaf litter in Japan. Fungal Ecology, 26: 37-44

54. Hiroko Miyagishi, Yasuhiro Kosuge, Ayumi Takano, Manami Endo, Hiroshi Nango, Somay Yamagata-Murayama, Dai Hirose, Rui Kano, Yoko Tanaka, Kumiko Ishige, Yoshihisa Ito (2017) Increased expression of 15-Hydroxyprostaglandin dehydrogenase in spinal astrocytes during disease progression in a model of amyotrophic lateral sclerosis. Cellular and Molecular Neurobiology, 37: 445-452

55. 広瀬大 (2017)「肉眼で見ることの出来ない菌類のクローンで増える生き方」日本生態学会誌, 67: 161-168

56. 常盤俊之・廣岡裕吏・広瀬大・岡田元 (2017)「日本産ボタンタケ科菌類 Sphaerostilbella およびHypomyces 属菌」 日本菌学会報, 58: 1-10

57. Dai Hirose, Satoru Hobara, Yukiko Tanabe, Masaki Uchida, Sakae Kudoh, Takashi Osono (2017) Abundance, richness, and succession of microfungi in relation to chemical changes in Antarctic moss profiles. Polar Biology, 67: 161-168

58. Kan'ichiro Ishiuchi, Dai Hirose, Takuma Suzuki, Waka Nakayama, Wen-Ping Jiang, Orawan Monthakantirat, Jin-Bin Wu, Susumu Kitanaka, and Toshiaki Makino (2018) Identification of lycopodium alkaloids produced by an ultraviolet-irradiated strain of Paraboeremia, an endophytic fungus from Lycopodium serratum var. longipetiolatum. Journal of Natural Product, 81:1143-1147

59. 常盤俊之・ 広瀬大・野中健一・石崎孝之・廣岡裕吏 (2018) 「日本産ボタンタケ科菌類 Hypomyces tremellicola および Sphaerostilbella micropori 」 日本菌学会報, 59: 1-6

60. Hiroyuki Suzuki, Dai Hirose & Yuichii Yamaoka (2018) Species composition and distribution of Coleosporium species on the needles of Pinus densiflora at a semi-natural vegetation succession site in central Japan. Mycoscience, 59: 424-432

61. Tomoko Takamiya, Saki Kitamura, Shunichiro Suzuki, Nao Shioda, Yoshifumi Matsuo, Kento Murase, Yuka Kaiho, Yurika Tsurumaki, Yukiko Fujiwara, Mayumi Sone, Tomomi Machida, Ryohei Matsumoto, Aoi Miyamoto, Dai Hirose, Megumi Furukawa, Mitsuko Makino, Keiichi Matsuzaki, Susumu Kitanaka, Tomohisa Yukawa, Hiroshi Iijima (2018) Identification of two phenanthrene derivatives from Australasian allied species in genus Dendrobium. Chemical and Pharmaceutical Bulletin, 66: 642-650

62. 常盤俊之・ 広瀬大・野中健一・石崎孝之・廣岡裕吏 (2018) 「日本産ボタンタケ科菌類 Hypomyces tremellicola および Sphaerostibella micropori」 日本菌学会報, 59: 1-6

63. 常盤俊之・ 広瀬大・野中健一・石崎孝之・廣岡裕吏 (2018) 「イグチ類寄生性子嚢菌 Hypomyces 属菌の日本新産種」 日本菌学会報, 59: 39-45

64. 常盤俊之・ 広瀬大・野中健一 (2019) 「日本産ベニタケ科寄生性子嚢菌Hypomyces属菌について」日本菌学会報, 60: 1-6

65. Kan'ichiro Ishiuchi, Dai Hirose, Yoriko Takahashi, Ryu Miyagawa, Kohei Watanabe & Susumu Kitanaka (2019) Isochromophilol A, a new Azaphilone isolated from Penicillium sp. RO369, a leaf litter inhabiting fungus from Tsuga diversifoliaHeterocycles, 98: 1574-1579

66. Kan'ichiro Ishiuchi, Dai Hirose, Taishi Kondo, Kohei Watanabe, Kazuyoshi Terasaka & Toshiaki Makino (2020) Mariannamides A and B, new cyclic octapeptides isolated from Mariannaea elegans NBRC102301. Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters, 30: 126946

67. Kan'ichiro Ishiuchi, Ayesha Amber Syed, Yasuhiro Kosuge, Yukio Fujiwara, Toshiaki Makino & Dai Hirose (2020) Decaturenol A and known oxalicine related meroterpenoidsisolated from Penicillium decaturense RO050, and their new biologicalactivities. Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters, 30: 127307

68. Takashi Baba & Dai Hirose (2020) Morphological characteristics of rhizodermal colonization by Leohumicola species in an ericaceous host. Plant Roots, 14: 1-10

69. Takashi Osono, Shunsuke Matsuoka & Dai Hirose (2020) Diversity and geographic distribution of ligninolytic fungi associated with Castanopsis sieboldii leaf litter in Japan. Frontiers in Microbiology, 11: 595427

70. Masako Ueyama, Kazue Mizuno, Dai Hirose, Katsuhiko Kamei, Ken Ohta (2021) A case of allergic fungal rhinosinusitis caused by Schizophyllum commune identified in both patient's nasal sputum and veranda's soil samples. Journal of Infection and Chemotherapy, 27: 759-765

71. Takashi Baba, Dai Hirose, Satoshi Noma, Takuya Ban (2021) Inoculation with two Oidiodendron maius strains differentially alters the morphological characteristics of fibrous and pioneer roots of Vaccinium virgatum ‘Tifblue’ cuttings. Scientia Horticulturae, 281: 109948

72. Takashi Baba, Dai Hirose, Takuya Ban (2021) In vitro inoculation effects and colonization pattern of Leohumicola verrucosa, Oidiodendron maius, and Leptobacillium leptobactrum on fibrous and pioneer roots of Vaccinium oldhamii hypocotyl cuttings. Plant Roots, 15:1-9

73. Takashi Osono, Dai Hirose, Shunsuke Matsuoka (2021) Variability of decomposing ability among fungi associated with the bleaching of subtropical leaf litter. Mycologia, 113: 703-714

74. Takashi Baba & Dai Hirose* (2021) Slow-growing fungi belonging to the unnamed lineage in Chaetothyriomycetidae form hyphal coils in vital ericaceous rhizodermal cells in vitro. Fungal Biology, 125: 1026-1035

75. Takashi Baba, Lukáš Janošík, Ondřej Koukol & Dai Hirose* (2021) Genetic variations and in vitro root-colonizing ability for an ericaceous host in Sarcoleotia globosa (Geoglossomycetes). Fungal Biology, 125: 971-979

76. Kohei Watanabe & Dai Hirose* (2021) A novel Mariannaea species isolated from decayed pine needles in Japan. Phytotaxa, 522: 211-220

77. Kohei Watanabe, Takashi Yaguchi, & Dai Hirose* (2021) Ubiquitous distribution of azole-resistant Aspergillus fumigatus-related species in outdoor environments in Japan. Medical Mycology Journal, 62: 71-78

78. Yuki Hatano, Takumi Yoshida, Seri Matsuzuka, Takashi Osono, Satoru Hobara, Dai Hirose, Yukiko Tanabe, Sakae Kudoh & Masaki Uchida (2021)  Occurrence, hyphal growth rate, and carbon source utilization of fungi from continental Antarctica. Polar Science, 31: 100738

79. Takashi Osono, Shunsuke Matsuoka & Dai Hirose (2021) Diversity and host recurrence of fungi associated with the bleached leaf litter in a subtropical forest. Fungal Ecology, 54: 101113

80. 常盤俊之・広瀬大・野中健一 (2021) 「イグチ類寄生菌類Sepedonium属菌の日本新産種」 日本菌学会報, 62: 111-117

81. Ryo Hagiuda, Hisayuki Oda, Yuji Kawakami, Dai Hirose* (2022) Species diversity based on revised systematics of xerophilic Aspergillus section Restricti isolated from storage rooms and houses in Japan. Biocontrol Science, 27: 65-80

82. Kohei Tabuchi, Dai Hirose, Motohiro Hasegawa, Takashi Osono (2022) Metabolic diversity of Xylariaceous fungi associated with leaf litter decomposition. Journal of Fungi, 8: 701

83. Dai Hirose*, Kohei Watanabe, Ryo Hagiuda, Ryuri Tachikawa, Takashi Kamijo, Takashi Yaguchi, Mitsuru Hirota (2022) Diversity and distribution of Aspergillus fumigatus and its related species in Izu and Ogasawara Islands, Japan. Medical Mycology Journal, 63: 99-107

84. Kan’ichiro Ishiuchi, Akiho Nagumo, Mitsuyasu Kawaguchi, Honoka Furuyashiki, Hidehiko Nakagawa, Dai Hirose (2022) Stereochemistries of Mariannamides C and D, two lipohexapeptides isolated from Mariannaea elegans NBRC102301. Heterocycles, 104: 1822-1835

85. Dai Hirose*, Toshiyuki Tokiwa, Takashi Yaguchi (2022) Two novel Oidiodendron species isolated from roots of Vaccinium boninense in the Bonin Islands, Japan. Phytotaxa, 566: 89-104

86. Ryo Hagiuda, Tadashi Itagaki, Dai Hirose* (2023) Aspergillus verrucosus sp. nov., a xerophilic species isolated from house dust and honey in Japan. International Journal of Systematic and Evolutionary Microbiology, 73: 005727

87. Yudai Nagata, Motohiro Hasegawa, Satoru Hobara, Dai Hirose, Yukiko Tanabe, Sakae Kudoh, Masaki Uchida (2023) Application of the Biolog EcoPlate technique for assessing the microbial metabolic diversity in moss profiles of continental Antarctica. Polar Science, 35: 100924-100924

88. 常盤俊之・広瀬大・野中健一・三川隆 (2023)「多孔菌類寄生菌類 Cladobotryum 属菌の日本新産種」日本菌学会報, 64: 5-14

89. 川上裕司萩生田遼小谷野匡子大川美香広瀬大 (2023)「現代アートから分離された真菌類の特徴」日本防菌防黴学会誌, 51: 677-684

90. Kuniko Kusama-Eguchi, Yuki Tokui, Ai Minoura, Yuta Yanai, Dai Hirose, Megumi Furukawa, Yasuhiro Kosuge, Motofumi Miura, Emika Ohkoshi, Mitsuko Makino, Kimino Minagawa, Keiichi Matsuzaki, Yoshio Ogawa, Kazuko Watanabe & Ayumi Ohsaki (2023) 2(3H)-Dihydrofranolactone metabolites from Pleosporales sp. NUH322 as anti-amyotrophic latera sclerosis sclerosis drugs. Journal of Natural Medicines, 78: 146-159

91. Takashi Baba & Dai Hirose* (2023) A cryptic root isolate belonging to Geoglossales from potted Rhododendron: its molecular phylogeny and ability to colonize ericoid mycorrhizal host in vitro. Mycorrhiza, 33: 449-456

92. Ryo Hagiuda & Dai Hirose* (2024) Species diversity of xerophilic Aspergillus and Penicillium in marine surface waters revealed by isolation using osmophilic medium. Journal of Microorganism Control, 29: 17-26

93. Akari Okubo, Tadashi Itagaki, Dai Hirose* (2024) Talaromyces mellisjaponici sp. nov., a xerophilic species isolated from honey in Japan. International Journal of Systematic and Evolutionary Microbiology, 74: 006212

94. Takashi Baba & Dai Hirose* (2024) Two novel Archaeorhizomyces species isolated from ericoid mycorrhizal roots and their association with ericaceous plants in vitro. Fungal Biology, in press

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その他

(1) プロシーディング [査読あり]

1. Sonia Demasi, Valeria Bianciotto, Andrea Berruti, Stefano Ghignone, Erica Lumini, Dai Hirose, Takuya Ban, Nobuo Kobayashi, Valentina Scariot (2021) Evaluation of root-associated fungi of evergreen azalea Rhododendron ripense Makino in its Japanese native habitat. Acta Horticulturae  1331. ISHS 2021. DOI 10.17660/ActaHortic.2021.1331.17 Proc. IV International Symposium on Woody Ornamentals of the Temperate Zone Eds.: G.L. Beccaro and V. Scariot

(2) その他の論文 [査読なし]

1. 大園享司,広瀬大 (2009) 利尻島においてミズナラ落葉の漂白に関わる子嚢菌類 利尻研究 28: 51-56

(3) 解説記事 [査読なし]

1. 広瀬大 (2020) ブルーベリーの根に共生するエリコイド菌根菌と根部エンドファイトとは? 現代農業 4月号 192-195

 

(4) 著書

1. Takashi Osono & Dai Hirose (2009) Ecology of endophytic fungi associated with leaf litter decomposition. In: Applied Mycology (ed. by M. Rai & P. Bridge), CAB International, 92-109.

2. 広瀬大・徳増征二 (2009) 第1章 生態系にみる微生物資源 第1節 生体内の微生物資源 (4) 植物体内 In: 微生物資源国際戦略ガイドブック (辨野義己・渡邉信・三上襄・鈴木健一郎・高島昌子 編集), サイエンスフォーラム

3. 小島久弥・広瀬大 (2011) 第2章 微生物生態学における分子生物学的手法 In: 微生物の生態学 共立出版

4. 広瀬大・大園享司 (2011) 菌類の生物学-菌類の生活様式を理解する (D. H. ジェニングス・G. リゼック 著) 京都大学学術出版会

5. 広瀬大 (2012) ともに旅する樹木とキノコ-ゴヨウマツとともに生きるベニハナイグチの自然史 In: 微生物生態学への招待-森をめぐるミクロな世界 (二井一禎・竹内祐子・山崎理正 編集) 京都大学学術出版会

6. 広瀬大 (2013) 15.1.2 d エリコイド菌根, 17.1.4 基質内の種の分布と個体群形成, 17.1.5 地域スケールでの種の分布と生活史, 17.1.6 種の地理的分布とその形成過程 In: 菌類の事典 (日本菌学会編集) 朝倉書店

7. 広瀬大 (2016) 第21章 ヒトの真菌感染症 In: シリーズ 現代の生態学 6巻 感染症の生態学 (日本生態学会 編集) 共立出版

8. 廣田充・広瀬大(2016)アンデスの氷河後退域における土壌有機物分解と分解菌類群集 In: アンデス自然学(水野一晴 編集)古今書院

9. Takashi Osono, Shunsuke Matsuoka, Satoru Hobara, Dai Hirose & Masaki Uchida (2019) Diversity and Ecology of Fungi in Polar Region: Comparisons between Arctic and Antarctic Plant Remains. In: Fungi in Polar Regions (ed. by Masaharu Tsuj & Tamotsu Hoshino) SCIENCE PUBLISHERS

10. 広瀬大 (2020) ハナイグチ In: 日本菌類百選(日本菌学会編集)八坂書房

11. 馬場隆士・広瀬大(2023)エリコイド菌根の世界-ツツジ科で生まれた謎に満ちた共生関係 In: もっと菌根の世界 知られざる根圏のパートナーシップ(齋藤 雅典 編著) 築地書館

(5)招待講演

1. 広瀬大「分布パターンから探る菌根共生菌の多様性創生メカニズム」第9回日本進化学会シンポジウム-菌類と動植物との間で見られる相互作用と共進化- 京都大学 2007年8月

2.広瀬大「生態・分布から菌根共生菌類の生物多様性を考える」日本菌学会関東支部第22回シンポジウム-菌類の種のダイナミズムに迫る- 東京農業大学 2007年12月

3.広瀬大「エリコイド菌根を形成する Oidiodendron 属菌の生物地理学-種多様性と分布パターン」第52回日本菌学会シンポジウム-菌類生物地理学~最近の知見- 三重大学 2008年5月

4.広瀬大「樹木と共に生きる菌類の生物地理学-生態学的アプローチによる展開」分類学会連合 第9回公開シンポジウム「生物地理学の未来を考える」国立科学博物館 2010年1月

5.広瀬大「気候変動は菌類に影響を及ぼすのか?-わが国における地理的スケールでの分布研究からの考察」日本地球惑星科学連合 2012年度連合大会 幕張メッセ 千葉 2012年5月

6.広瀬大「分子生態学的アプローチによる菌類の分布研究の新たな展開」(受賞講演)第55回日本菌学会 岐阜大学 岐阜 2012年5月

7.広瀬大「目にみえない菌類のクローナルな生き方:主に病原菌を材料とした分子生態学研究に関する話題」シンポジウム「生物のクローン性:クローン増殖による分散と局所環境変化への応答からその有効性を考える」第60回日本生態学会 静岡 2013年3月

8.広瀬大「Aspergillus 属の分子生態学-自然環境における生活様式を探る」第57回日本医真菌学会総会 ワークショップ 京王プラザ 東京 2013年9月

9.広瀬大「菌類生態学からみたアスペルギルス症起因菌の生態と進化」第回関東医真菌懇話会 シンポジウム 京王プラザ 東京 2015年6月

10.広瀬大「ツツジ科植物とエリコイド菌根菌の共生関係」第3回ブルーベリー研究発表会 東京農工大学 東京 2016年3月

11.広瀬大「どこにでもいる(?)菌類の地理的分布と系統地理学 」第12回大気バイオエアロゾルシンポジウム 茨城大学水戸キャンパス 2019年2月

12.広瀬大「アスペルギルス症起因菌の野外環境中における分布の謎に迫る」第19回糸状菌分子生物学コンファレンス札幌大会 2019年11月

 

(6)これまでに獲得した競争的資金

1. 2008年度 藤原ナチュラルヒストリー財団研究助成「ハイマツおよびゴヨウマツと菌根共生する担子菌類ベニハナイグチ (Suillus pictus) の系統地理学的研究」研究代表者

2. 2009年度-2011年度 日本学術振興会 科学研究費補助金 若手(B)「ツツジ属植物と菌根共生する菌類の種多様性とその維持機構の解明」研究代表者

3. 2011年度 アサヒビール学術振興財団研究助成「地球温暖化が自然環境における病原性真菌類の分布に及ぼす影響」研究代表者

4. 2012年度-2014年度 日本学術振興会 科学研究費補助金 若手(B)「アゾール系薬剤耐性病原真菌の地理的分布の現状と将来予測」研究代表者

5. 2013年度-2015年度 日本学術振興会 科学研究費補助金 基盤研究(B)「生きる化石「接合菌類」の多様性から読み解く菌類の陸上進出と繁栄」研究分担者(研究代表者 筑波大学 出川洋介)

6. 2013年度-2016年度 日本学術振興会 科学研究費補助金 基盤研究(B)「種多様性の指標となるDNAの網羅的解析による病原真菌資源の付加価値高度化の試み」研究分担者(研究代表者 千葉大学 矢口貴志)

7. 2014年度-2017年度 日本学術振興会 科学研究費補助金 基盤研究(B)「日本から海外に渡ったツツジ園芸品種の遺伝的選抜と栽培環境適応に関する研究」研究分担者(研究代表者 島根大学 小林伸雄)

8. 2015年度-2016年度 公益財団法人 発酵研究所 一般研究助成「アルミニウム耐性とアルカロイド産生能から読み解く植物根内共生菌の多様性と共生関係の生態学的意義」研究代表者

9. 2015年度-2018年度 日本学術振興会 科学研究費補助金 基盤研究(B)「チベット高原における温暖化にともなう有機物分解促進メカニズムの解明」研究分担者(研究代表者 筑波大学 廣田充)

10. 2018年度 藤原ナチュラルヒストリー財団研究助成「マツ科と共生するヌメリイグチ属の本邦における種多様性と系統地理学的パターン」研究代表者

11. 2019年度 市村清新技術財団植第28回植物研究助成「伊豆半島におけるヒカゲノカズラ科内生糸状菌の種多様性とアルカロイド産生種の探索」研究代表者

12. 2019年度-2022年度 日本学術振興会 科学研究費補助金 基盤研究(C)「伊豆・小笠原諸島における薬剤耐性ヒト病原真菌の多様性パターンの解明」研究代表者

 

(7)学外研究プロジェクト

1.2011年度-2014年度 文部科学省特別教育研究費「中部山岳地域の環境変動の解明から環境資源再生をめざす大学間連携事業」研究協力教員

 

(8)学内研究プロジェクト

1. 2008年度-2009年度 文部科学省私立大学学術研究高度化推進事業「天然物フラクション・化合物ライブラリーの構築~細胞傷害性と保護性に基づく難病の治療薬開発を目指して」研究分担者

2. 2012年度-2013年度 日本大学学術研究助成金〔総合研究〕「血管・神経の老化機能低下を抑制する治療薬に関する研究」研究分担者

3. 2012年度 日本大学薬学部共同研究助成金「In situ の分子生物学的手法による真菌の検出」研究分担者

4. 2013年度-2014年度 日本大学学術研究助成金〔総合研究〕「真菌症の征圧をめざして―診断法の開発と薬剤耐性菌の疫学調査」研究分担者

5. 2021年度 日本大学薬学部共同研究助成金「神経変性疾患における新薬創出を加速化する真菌代謝産物ライブラリーの構築」研究分担者

6. 2022年度ー2023年度 日本大学学術研究助成金「新薬創出を加速化するレジリエントな代謝物ライブラリーの構築と応用」研究分担者

 

(9)特許

1.  Novel compound based on valerolactone and medicine US20210292293A1  2021/9/23

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教育活動

1.平成16年度-平成18年度 筑波大学生物学類「植物分類学野外実習」ティーチング・アシスタント
2.平成17 年度-平成19年度 筑波大学公開講座「高原の自然観察-生物どうしのかかわりあい-」実技指導員
3.平成18年度 筑波大学大学院生命環境科学研究科構造生物科学専攻リサーチ・アシスタント
4.平成20年度−平成27年度 日本大学薬学部薬学教育科目「生物系薬学実習I」「卒業研究」
5.平成24年度 筑波大学大学院生命環境科学研究科 生物科学特別講義「菌類の生物多様性科学−種の分布パターンからわかること」
6.平成25年度−平成26年度 日本大学薬学部総合教育科目「生命科学入門」
7.平成27年度 日本大学薬学部「基礎生物学」「細胞生物学I」「英語V」「ゲノム情報学」
8.平成28年度から令和2年度 日本大学薬学部「細胞生物学I」「細胞生物学II」「英語V」「ゲノム情報学」「生物系薬学実習II」「卒業研究」
9. 令和3年度から 日本大学薬学部「細胞生物学I」「細胞生物学II」「生物系薬学実習II」「卒業研究」日本大学理工学部教職課程「生物学概論」

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菌株の提供

現在基礎に重点をおいた研究を行っているため、保有している菌株や抽出物を応用面で十分に利用出来ている状況ではありません。保有している菌類資源は応用研究を主に行っている研究者・研究機関・企業に積極的に提供したいと考えております。関心をもたれた方は、お気軽にご連絡頂けると幸甚です。

​連絡先

​千葉県船橋市習志野台7-7-1 日本大学薬学部

3号館1階 病原微生物学研究室 311B

電話:047-465-3740

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